note.comが今日の午前11時ころまで、会員の書いたものをソースで見た場合にIPが読める状態にしていたと発表があった。その報を受けて調べた人によると、数年以上前のファイルにもあったということで、これは一時的な事故ではなく、長年の放置であることがはっきりしつつある。
ところが、note公式のお詫びによれば「もうIPは消しましたから安心してください、一般的IPならば個人が特定されることはありません(大意)」とのこと。なんと脳天気なのか。
しかもお詫びの締めくくりは、芸能人らしき人の事例を想定しているらしく、この件により名誉毀損などがあれば法的な問題をお手伝いします(大意)のような文言だった。わたしはそれを読んだとき芸能人うんぬんのことをまったく知らなかったので、いったいこの要らない文章はどこにかかるのかと本気で首をかしげた(注: ネットで活動する有名人のIP比較をした人がいたとのこと)。
名誉毀損の訴訟を心配するだけではなく、一般人でもじゅうぶんに大きな迷惑を受ける可能性があることを認識し、発表すべきだ。これにより生じる煩わしい事態はわたしでもその場でいくつか思いつくほどだったが(←具体的な内容や詳細を書くことで被害を拡大させかねない危険性があり、迷った末に、今日はここに書かない)、そうしたことについては無視するのか。あるいは本気で、世の中の大半が「一般的なIP」とやらを使っているから安心と、思っているのか。
この程度のプレス発表で事態が収束すると思っているならば、甘い。
わたしのような考えから詳細を書かない人間がいることが、結果としてあの会社を助けることになってしまうのだと思うと、ほんとうに悔しい。
すでに午後2時ころの段階で、noteの会員さんの何人かは「noteでの活動をいったん休み、もっとまともなお詫びと今後の説明がないならば退会する」といった内容で発言していた。これまでの投稿を削除または非公開にした人もいたようだ。
わたしも、せっかく7月に開始したばかりの「バウムの書(note出張所)」だが、この先についてはどうしたものかと、かなり考えている。
飛ぶ鳥を落とす勢いのnote.comだったが、あの程度のお詫び文章を出す会社だったのかと、ひたすら驚いている。