10年以上前に買いすぎたあまり、整理がじゅうぶんでないまま台所が混乱状態になっている製菓用品だが、なんと自分でもまさかの展開で、買い足すことになった。プリンやケーキの蒸し焼きに便利な「深いバット」が家になかったのだ。あれば料理などにも使えるため、深さや広さを考えて3種類注文した。
自分が受け取れる予定ではあったが、ねんのため家族に「明日届くから、バットが」と伝えると、それはなんだという話に。
ご存知ない方のため、いちおう画像で紹介すると、こちら → 調理器具のバット、画像検索結果
だがよく考えたら、なぜあれが「バット」なのかが、わたしにもわからなかった。スペルも語源もわからないので、検索した。どうやらvatらしいが、これはもし英語であれば、タンクや水槽など、業務用の大きな容器を指すはずである。すると英語ではないのだろうか?
困ったときのAmazon頼みで、英語でそれらしい器具を検索してみた。ごく一部、日本から輸入の商品のみ、vatという単語が添えられているが、それ以外ではvatは皆無。形が似ていればいいということで、焼き型で四角いものを検索すると、そっくりではないが似たものが出てくる。
天板なども含めた表現で baking tray か、あるいは baking sheet などにすれば、日本語のバットよりは浅いが、似たものを見つけることができる → 画像検索: baking tray
これらはどちらかといえば、日本の感覚でいえば、素材の下ごしらえ的な用途に使える程度の浅さ。
英語で料理関係の画像を検索した範囲内では、料理の下ごしらえはボウルかまな板でおこなって、保存はタッパーに入れるという事例が多そうで、日本のように調理の途中で小さめバットを使う画像は、あまり見あたらなかった。
そして、深さがあって多目的に使える場合はdeep roasting panにして検索してみると、かなり近づく。
日本語では、サイズが小さく食材をおいて下ごしらえをするなどの用途でも「バット」、そして大きくて深さがありオーブンの中で湯煎焼きに使う(その容器の中にプリンの瓶を入れるなど)ものまで広く「バット」に含まれるようだが、英語ではこうして別々になっている。
それにしても、バットについては、いったい何語の由来なのだろうか。少し検索した程度では、わからなかった。