わたしはもともと血液型による性格判断なども嫌いだし、それ以外の面でも、○○の傾向がある人は□□に向いているという決めつけが(遊びならともかく実社会で)聞かれることがあるのも、怖いと考えている。そんなところに、この共同通信の記事に遭遇。
大金の絡むビジネス用途のサービスとは思えず、なにやらゲームの軽さを感じさせる雰囲気だが、これはほんとうに金をとるレベルのものだろうか。いや、そもそも、これは根拠があるのだろうか。
2020.10.16 共同通信 → 音声で性格を判定し、人材を適正配置 eVOICEがシステム開発、販売開始
引用すると、面接等で得られた会話の音声を用いて
> イスラエルに本社があるソフトウエア製品開発販売のNemesysco(ネメシスコ)が開発した人間の性格を四つに分類するパーソナル診断に、eVOICEがさらに9分類を加え36のカテゴリーから性格を分析するシステム
——だそうだ。
織田信長タイプ、豊臣秀吉タイプ、明智光秀タイプ、徳川家康タイプなどを元に細分化して、36種類にするのだと、書かれている。
冗談かと思って、二度見した。この記事はほかにも書かれているのかと、ネット検索もしてみた。この共同通信が元になったと思われる記事が多かったが、eVoiceという会社でも、たしかに案内が出ていた。
はっきり書いて申し訳ないが、チャラい。
個人が自分に関することを読んで「当たっている」と考える占い話のレベルならば別にかまわないが、会社や組織の人事などに利用されたら、使われたほうは泣くに泣けない。
もしこうしたサービスに、人材の判断配置の判断で大きな部分をまかせる会社があるのならば、わたしはそれらを信用しないが…
(これを書きながらも、まだどこかで、冗談記事ではないのかなという気がしている)
安易に人間を分類するのは、いくらなんでもそろそろ、立ち止まって考え直すべきではないだろうか。