思い出の店が、倒産していた

 楽天市場でときどき購入していたお店。そして、なんと人生で最高額ではないかと思う懸賞に当たり、福島の旅館宿泊券(専用露天風呂付き)をくださったお店。
 東日本大震災で多大な被害に遭い、同じ土地での業務再開もままならずに本社や店舗を移転させつつ、少しずつ発展していたお店「もち処木乃幡」(もちどころ このはた)さんが、悲しいことに2019年4月で破産していたことに気づいた。 → 流通ニュース 2019.04.22 木乃幡/餅製品「凍天(しみてん)」製造・小売、自己破産で負債7億円

 ほかの記事も読んでみて、その直前までクラウドファンディングをしていたとわかった。だが不測の事態でキャンペーンを取りやめ、そのまま破産申請の道を選んだようだ。 → 2019.04.12 追加編集 通販通信 楽天SOY受賞店「木乃幡」、クラウドファンディングを中止に

 不測の事態というのは、こういったものらしい。

クラウドファンディング実施期間中に、不動産業者の変更による内容の変更が余儀なくされ、予算の再構築が必要になったり、東電の和解金の実際の振込金額は、差引き額が有り、当方の想定より低い金額であった事がその後発覚、そして未だに振り込まれていない事。震災と原発事故以降、多くの重い課題が矢継ぎ早に起こり、悩み考えながら都度選択を重ねてまいりました。その結果での今日なのだというご批判も、甘んじでお受けする所存でございます。

 2006年から翌年にかけて、わたしは体調を崩して複数回の入退院があり、その後の数ヶ月は「もう人並みな暮らしはできない」やら、「人と同じようなものは食べられない」やら、かなりジメジメとした気分で過ごしていた。やっと一般人と近いものを食べても大丈夫というところまで回復した時期に、木乃幡さんから「懸賞に当たりましたので福島に来てください」と連絡があり、おかげでだいぶ気持ちが明るくなったのだった。

 その数年後に東日本大震災で、数ヶ月は状況もわからなかったが、やがてホームページが復活し、どうにか店を引っ越し先で開店させると読んだのだが——そのうち、そのちと考えるうち、気づいたら1年半も前に閉店していたとは。

 気持ちを明るくさせてもらったお店であるのに、たいへん申し訳ないことをした。
 
 看板商品の「凍天(しみてん)」のみは、お店がなくなっても味が引き継がれているらしい。→ 2020.09.30 Jタウンネット 失われていた福島県民のソウルフードが帰ってきた 材料も作り方も味わいも以前のまま…「おかえり凍天!」

 好きな店、大切な味は、いつも気にかけておいたほうがいいと、つくづく思う。

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