TwitterもFacebookも、公式にフィード貼り付けをサポートしている。利用者はウェブページのサイドバーなどに提供されたフィードを貼って、飾りのように使うことができる。
だがInstagramは、そうではない。どうも1年くらい前までは簡単な方法で実現できたらしいのだが、その後、手続きが煩雑化したと聞く。一般利用者は技を駆使してどうにか利用するか、サービス提供業者に安価(または高価)でフィードを加工してもらって貼るか、あるいは自分が利用しているブログやホームページサービスがInstagram対応のプラグインを提供しているかどうか確認するというのが、考えられる大まかな流れらしい。
わたしはまず、自力でできるのかできないのかを実験してみようとして、途中で止まってしまっている。WordPress(このブログを書いているシステム)ではプラグインが対応しているようなので、このブログに自分のInstagramフィードを貼るのであれば何も問題はないのだが、自分で書いたHTMLファイル上で使うことができるのかどうかが知りたかった。だが、いろいろあって、今日は時間切れ。
何がどういろいろあったかというと、同じようなことについてやり方を紹介してくださっているブログさんたちのキャプチャした画面と、実際にわたしが先ほどから見ていた画面が、日付の差はせいぜい数ヶ月のものであるだろうに、かなり異なっていた。見くらべているうちに、頭が混乱しそうになったのだ。
やろうとしたことと、実際にやったことは、以下の通り。
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1) まず、Instagramアカウントを「プロ」というものに切り替える
これはInstagramの設定画面から簡単にできた。別に料金を取られるようなものでもなかった。
2) Facebookページのほうで開発者メニューからInstagramを呼び出すAPIを準備する
このAPIは、説明してくれているブログさんらによれば、Facebookページを空でもいいのでひとつ作成しておかないと、開発者メニューが使えないように書いているものが多かったが、最近になって方針が変わったのか、これは作らなくてもできそうに感じた。
(もっとも、わたしは以前に開発者メニューを使っていたし、Facebookページも持っているので、そうしなくてよさそうに感じただけかもしれない)
3a) ここで、Instagram用のAPI作成をしようとしたが、参考にしていた画面と実際がまったく異なっていて頭が混乱したので、いったんこれをあきらめた。
3b) だがせっかくなのでFacebookページとInstagramのプロアカウント(どちらもバウムクーヘンがらみで似た内容)を、正式にリンクさせておくことにした。これは何週間か前にFacebookが「Instagramとページをリンクさせましょう」と、何度も何度も表示させてきたもので、まあ、ついでだからいいか、と。
3c) そのとき、InstagramのプロアカウントとFacebookページをリンクさせられるのは、ビジネスマネージャーを使った場合のみ(大意)という表示が出た。わたしはたまたま、以前にFacebookページを日本語と外国語でそれぞれ書けるメニューを探していたときに、ビジネスマネージャというものに迷いこんだことがあり、使っていないのに設定を少しやりかけてあったので、それをそのまま使うことにした。
3d) すると、使う気がなかったのに中途半端に入力して放置してあったビジネスマネージャのアカウントが、Facebookページ「バウムの書」の正式な管理者となり、それまでのわたし個人アカウントが雇われマネージャのような隅に追いやられ、しかもその個人アカウント表示が現在の自分とリンクされていないし、名前などの表示もおかしい。そしてこれまでの記事を書いてきたメンバーとして表示されている部分にカーソルをあてると、プロフィールが空っぽの人間になっていて、なんだか気分も暗くなってくる。
だが表示がおかしいだけで自分が編集権限を奪われたわけでもないし、一般人側からは変化はなくてわたし個人の管理インターフェイス上の問題であり、放置してもいいのかなと思ったのだが…
3e) けっきょく、放置する気分になれなかった。
本来は上記の 2) でAPIを作りかった。そのあとは、どうやって加工したらそれをウェブに貼れるかに進みたかったのだが、実際には、こうして余分な 3e) の作業まで、きてしまった。
ビジネスマネージャのメニューを隅から隅まで見てまわり、ようやく従来の管理者(わたし)の氏名編集とメルアド再確認までこぎ着けたが、過去の投稿で「これを書いた人」の欄は、やはりわたしではなく、プロフィールが空っぽの人間である。
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ここまでやってみて、得た物はけっきょくわずかだ。無駄なことしたかも感が、ひしひしと。
Facebookページの管理画面側にビジネス関係のメニューオプションがずらりと増えてしまったことだけが変化で、ほかは何も変わっていない状態である。ビジネスマネージャを使用せずに、Instagramのプロアカウントとの連携を切ってしまったとしても、いまならまだ実害がないのだが、また必要を感じたときにこの作業をするのも面倒そうで、さてどうしたものやら。
もっと簡単な方法でInstagramのフィード埋め込みを実現できたらいいのだが、Facebook(Instagramの親会社)も、その方向には行かないだろう。ある意味で、あれはカネを生む、あるいはカネを動かす。自由度を高くすれば、トラブルが増えるばかりでビジネスチャンスが減る。
写真は人目を引くものだ。写真だらけのものをウェブページに貼れたら、華やかな見た目となるだろう。そしてまた、利用法を簡単にした場合、本人が自分のアカウント分をウェブに貼るだけとは限らない。人気アカウントのフィードをたくさんページに埋め込んで、それ以外のスペースに置いた広告で稼ごうとする人も、出てくるかもしれない。
いずれにせよ、自分の書いたHTMLページにInstagramが埋め込めるのかどうかは、もう少し考えてみる。何か方法があるかもしれない。
翌日追記:
どうも今回の作業、まったく無駄ではなかったようだ。新規オープン予定サイトに、月200回まで表示無料のサービスを貼りつけてみたのだが、その際にInstagramのプロアカウントと、Facebookのビジネスアカウントが必要だった。やっておいてよかった。
さらに半日後、追記:
別のサービス(回数制限なし)では、本人がログインできるアカウント(つまり他人のフィードは貼れない)ならば、Instagramのタイムラインを貼れた。
ただ、そのサービスでは、ハッシュタグには対応していたようなので、自分のものにこだわらなければ、利用価値は高そうだった。