先月だが、ポンカンを8個もらって、ひとつだけ傷みかけていたので、その半分をお茶の葉と一緒に水につけてパン酵母にしてみた。
毎日こまめに様子を確認し、「いまだ」と思った二日間にわたり、大量のパンを焼いた。二日で使い切った。パンは大部分を冷凍した。だが勢いのある瞬間を見逃さずに焼いたものなので、解凍しても抜群に美味。
普段は小麦酵母とコーヒー酵母を作っているが、これらは長くつないでいるから安定の発酵力とはいっても、やはり旬の酵母にはかなわない。
今回は数日前から「ぶどうとお茶の葉」を容器に入れている。おそらくあと二日くらいで、かなりの勢いがついた酵母液が採れるはずだ。そのときはまたパンを一度にたくさん焼いて冷凍したい。
なぜ毎回「お茶の葉」かというと、余っているのである。大量だ。高齢者がいる家(住んでいないが住民票はここにある)には敬老の品といって日本茶がやってきたり、わが家が趣味にしている新春の食品福袋では、一部の店で日本茶を入れてくる。普段はごくたまにしか飲まないので、余る。紅茶ならば夏にアイスティーをするが、冷蔵して飲むのはどちらかといえば麦茶で、やはりここでも出番は少ない。
もうひとつの理由は、果物などを水につけたとき、小さな泡がはじまって、全体が発酵してくるまでのあだ、お茶の葉のように小さくて軽いものは、先に浮いてくるので発酵確認の目安になる。茶が浮いてくるころ、数時間から半日くらい遅れて果物も浮いてくるので、予定が立てやすい。
さて、数日後にはパン祭りである。前回の写真も公開していないが、いつかどこかにまとめてパン祭り写真でも載せてみたい。