JR中野駅の近く(区役所すぐ)に、犬屋敷の跡地を示す5匹の犬の像があるのだが、徳川の第五代将軍綱吉の時代には、あのあたりに合計で30万坪の犬屋敷があったという。
昭和生まれの庶民が楽に思い浮かべられる「坪」は、せいぜい100である。どういうことかというと、自分の家や友達の家を「坪」で表現する人が周囲に大勢いたので、25坪であの家、あれが4軒で100坪、という連想ができるのだ。
30万坪をおなじみ「東京ドームの建物」で表現すると21個分と書いている人がいたが(ねんのために複数のサイトを見たら、同じような話だった→ 東京ドームは何坪あるのか―鑑定法人エイ・スクエア/菅原健)、都民なら誰でも東京ドームの広さを実感できるわけではないので、これも困る。
誰でもわかるものはあきらめて、自分にだけわかるものを調べようと思ったが、こちらのブログさんによれば(日本1000公園 801/1000 中野四季の森公園(東京都中野区))、中野四季の森公園の広々した部分がだいたい3ヘクタール(1ヘクタールは3025坪)だそうだ。犬屋敷は30万坪(100ヘクタール弱)あったということになるのだから、つまり…
中野四季の森公園の30倍以上の場所に、犬が住んでいた。
…ということで、たぶんいいのだろう。
……あっ……
もしやと思い「中野 犬屋敷 地図」で画像検索をかけたところ、地図を描いてくださっている方々が。
東側は、線路をずっと島忠方向に歩いて、図書館のあるあたりまでが、ぜんぶ犬屋敷か。
こりゃすごいわ。。。