「ひとつを分け合う」は、想定外か?

 ときおり、菓子店で注文の個数を確認されることがある。わたしはそれほど発音が悪いのか、あるいはマスクでくぐもって聞こえているのかと思うこともあったが、最近になって、ようやくわかってきた。

 おそらく、こちらが客ふたりで、相談しながら何かを買うことにしたとき「○○と○○をひとつずつ」と言われた店員さん側は「目の前に客がふたりいて、相談しながら買っているのだから、1商品を1個ずつではなくて、1商品をそれぞれにひとつずつと言っているのだろうか、いちおう聞いてみるか」と、なるのではないだろうか。それで「1個ずつですか、2個ずつですか」と確認してくる可能性だ。

 こちらにしても、ひとり1個以上は食べないので、ひとつずつと言えば通じるという先入観がある。20代ならいざ知らず、ケーキや焼き菓子を、ひとり1個以上は食べない年齢になって、だいぶ経つ。相談しながら2〜3個を買うにせよ、家に持ち帰ってからナイフでカットし、半分または細かくして味見をしているのだ。

 1個を分け合って複数の菓子の味見をするというのは、胃腸が丈夫な世代には、なかなか想像がつかないことなのかもしれない。だがこの1年くらいで「1個ずつ」の意味を確認されたことが数回あるので、次からは注意してみようかと思う。

投稿者: mikimaru

2021年現在「バウムの書」、「お菓子屋さん応援サイトmikimarche」などのサイト運営に、力を入れています。 かつててのひら怪談というシリーズに参加していたアマチュア物書き、いちおう製菓衛生師の資格を持っています。 バウムクーヘン関連や、昔からの知人には、「ちぇり」もしくは 「ちぇり/mikimaru」を名乗っています。

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