短そうな映画はないかと検索して、Netflixで「Awake(アウェイク)」というものを見た。世界に「何かが」起こって、電気製品はすべて故障し、電気を使っていない昔の車以外は動かなくなる。
主人公家族も最近の車を運転中にそれが起こったので交通事故に遭い、すんでのところで生還。
世界的にそれが起こっていて、結果として人が「眠れなく」なる。人は何日も眠れないと体調に異変が起こり、幻覚を見て、最後には死んでしまうという。このままでは、世界中の人が死んでしまう。
……という話なのだが、20年くらい前までであれば、だいたいは「原因はこうだから、これこれこうしてみましょう」と、科学者などが活躍する視点での話が多かった。この映画は家族が生き抜くためのサバイバルである。
周囲は暴徒化し、なぜか眠れる主人公の娘が研究材料として施設に捕らわれそうになるのをいかに回避するか、という「視点がこぢんまり」な話になっている。世界がそうなった原因らしきことは軽く語られるのだが、そちらには話の主軸が移らない。
個人レベルでは眠れないことへの解決策がわかりかけたところで終わるのだが、全体としては「ああ、これで地球の人口は激減して、すかすかだろうな〜」である。まあ、いいのか、こういうのも。