2019年の暮れころから何やら不穏なニュースが流れはじめていた新型コロナ。その後に北海道で感染が増え(海外からの観光客を制限していない時期と札幌雪まつりなどが重なったのだっただろうか)、やがてあちこちへ。
わたしは2020年の2月末にバウムクーヘンの集まりをしようとして、もはや市場からマスクやアルコールティッシュなどが消えつつあるタイミングでもあったことから落ちつかず、直前になってから予定時間を半分に減らして開催したのだった。当日も、会場の近くのドラッグストアには、マスクの販売時間を目当てに、人が列を作っていた。
マスクなどの物資不足は3ヶ月程度でいちおう緩和されたが(だがまだ金額は高かった)、そのころすでに「落ちつくのに2~3年かかるのでは」という(誰のコメントか忘れたが)話が出まわっていたと思う。ああ、3年かぁとそのときは思ったが、こうして3年近く経ってみて、何かが落ちついただろうかと考えてみても、よくわからない。
社会が今後も以前と同じにはならない以上、人がパニックしないことや精神的に追いつめられることを防ぐようにしていくだけで、それを「落ちつきつつある」とする解釈も、もしや成り立つのかもしれない。
とりあえず、いまは人々の不安がこれ以上に強くならないような社会作りや支援に注力していただきたいと、防衛費のことばかり考えている現政権には、強く言っておきたい。