芸者はおもに関東の言葉である。京都では「芸妓(げいぎ、げいこ)」だ。以前に映画「Sayuri」(原題 Memoir of a Geisha)で舞台が京都なのに芸者芸者と乱発したおかげもあってか、外国ではGeishaのイメージが定着。最近では日本人が書いていると思われる観光情報でさえ、京都であっても芸者という言葉が出てくる。
今日になって目にした毎日新聞の英語版記事や、最近の他のメディアでも、外国人の目に触れる京都情報ではとりわけGeishaが多い。そう書けば人目につきやすいという考えかもしれないが——実際には違っているものなのだから、わざわざ日本国内から「誤解を補強」する情報発信を、しなくてもよいではないか。