1日中ネットを見ていると、画面の隅に「スポンサードリンク」という言葉が出ることがある。スポーツ・ドリンクの種類ではなくて、スポンサード・リンク sponsored link だが、つい疲れた頭にファイブミニのような小瓶がよぎる。いかん、いかん。
検索したところタイの飲料会社で名前が「スポンサー」というものがあり、そこのドリンクはほんとうにスポンサードリンクだと誰かが書いていたようだ。
それから気になるのが、日本語のカタカナでグラス・デザートというもの。これはわたしが思うにglace(冷たいもの、氷、アイスクリーム)から来ているもので、グラスに入れて提供するデザートではないはず。日本語ではアルファベットでglassを使っているものも多いが…。(もっとも冷たいもの以外ではグラスで提供できるとは限らないので、あながち見当外れでもないのか)
せめて英語にする場合には、dessert in a glassにしておいたほうが無難。グラスを食べるわけではないとわかってもらえるとは思うが、そのほうが誤解が生じにくい。
ちなみにフランス語ではglaceは氷やアイスクリーム、そしてガラスや鏡のようにキラッと光るもの。そういう意味ではglaceとglassは語源に通じるものがあるのかもしれないが、少なくともフランス語では、glassという単語はないように思う。また、英語とは語順が異なるので、グラスデザートをフランスっぽくカタカナで表現するなら デセール・グラッセ (冷たいデザート)のような順序になる。
英語でglaceは、どちらかといえばテカるものの意味が強いらしく(マロングラッセ、にんじんのグラッセ)、英語でglaceの意味を確認すると、氷や冷たい食べ物という意味よりも先に、そちらの「砂糖などでテカリをつけたもの」意味のほうが先に書かれている。
フリマは、すでに多くの日本人が「フリーマーケット (free market)」だと信じて疑わないレベルになってしまっているが、flea market(のみのいち)である。ところがカタカナにするとRとLが同じになってしまうので、混乱が生じている。これはファーストフードのファースト(fast)と、アメリカファーストのファースト(first)が、英語ではスペルも発音も違うのに日本語では同じになってしまうのと同様である。