SNSやその他のプラットフォームに人気が出て、いわゆる「ブログ」(当サイトのような)は、どこもアクセスが減っていると思われる。このブログもバウムクーヘンの話題を分離・独立させる前まではたくさんの人にお越しいただいていたが、現在は当時の半分以下である。バウムクーヘン博覧会の季節や、テレビで何らかのバウムクーヘンが紹介されたときなどはアクセスが増えるが、普段は閑古鳥だ。
(もっとも、わたしのブログをご覧くださる方が同年代に多めであるならば、読者の多くが「ブログ」ではなく「ネット」から離れてしまった可能性もあるが)
だがアクセスが減ろうと、自分はこのスタイルを変えることは、ほぼないだろうと思う。もしWordPressがソフトウェアの更新を終了することがあればそのときはそのときだが、しばらくはここにいる。よそのプラットフォームに引っ越してもなにかがあったときにログの回収がたいへんだし、ログが仮に手元にやってきても、新たな場所でそれを再構築して公開するのは手間がかかりすぎるためだ。
最近ほんとうに「手間がかかるかどうか」とか「あとが面倒では」を基準にして行動している気がする。
さて、ブログ離れについて。
20年くらい前までは、情報は自分で取りに行くものだった。どこそこの有名サイトを巡回し、友達の何人かのホームページやブログで更新がないかどうかをチェックする。頻度や訪問先が多い場合は自動化するようなツールも出ていて、見出しだけ自動で取ってきて本文までを見に行くかどうか考えたり、あるいは記事の頭部分だけを拾ってきたり。
だがSNSが主流になると、読む側は情報収集の手間をかけることなく、「フォロー」するだけになる。情報発信の頻度が高すぎる、内容が軽すぎる/重すぎる/つまらないとなったら、フォロー解除だ。
発信側はSNSの数だけ仕事が増えるが、読んでくれる側が自分たちのためにSNSを変えようとはしてくれないとわかっているので(たとえば自分たちがFacebookのみで発信したくてもTwitterやInstagramなどにも読んでくれそうな客はいて、その人たちは自分たちのためにFacebookに登録することはまずないとわかっているので)、手間を増やすしかない。
わたしのように、別のSNSでは別の内容を発信し「ぜんぶのSNSで書いているバウムクーヘン情報は違います」と書いても、よほどバウムクーヘンが好きか、あるいはわたしの知人でないかぎりは、複数の場所で読んでくれるという事例はあまりない。だいたいは、ご自分の好きなSNSのひとつで読んでくださっている。
それから、その場で読める情報を求める人が増えている。リンクをクリックして記事を読んでくれる人はあまり多くなく、たいていは記事のサムネイル写真と見出しを見て中を想像し、通過してしまうようだ。まったく紹介しないよりはましだがTwitterやFacebookでブログを紹介しても、閲覧されたりいいねを押された数に比べてクリックは少ない。まあ、ご縁がなかったということで仕方ないのかもしれないが。
リンクで誘導する悪質記事が多いことも事実で、人はそれに辟易しているのかもしれない。
だが自分は読む人のことを考えながらこれからも文章を書いていきたいと、肝に銘じている。