昨日から、ある「大工が出てくる短編小説」を思い出したくて苦戦している。検索しても引っかからず、有名作家なのかどうかもわからず、ChatGPTに質問してみた。
以下、おそらくかなり嘘なので、笑い話として掲載しておく。
> 村上春樹の短編小説集『象の消滅』に収録されている「タンスにゴン」という作品では、
> 主人公が家具職人であることが描かれています。
> また、井上靖の小説『春琴抄』には、伝統的な日本建築についての描写が含まれています。
おそらく、象の消滅も、タンスにゴンも、村上春樹作品には存在しないのではないだろうか。そして「春琴抄」は谷崎潤一郎であって、井上靖ではない。
ときどき遊んでいるが、英語では「ほぼ正確」な情報が出ることがある。日本語ではまだまだだし、こうして笑い話にしてネットにさらすと、それを餌にまたホラ話を作ってしまうのかもしれない。
今後、検索エンジンよりもAIへの質問が増えていく人もいるかもしれない。だが現状の検索エンジンにも餌として拾ってくるデータが偏っている問題があるわけで、それを除外して無難かつそこそこ正確なデータを提供していくことがAIにできるとは、正直なところわたしは考えていない。さらに複雑なことには、膨大なファクトチェックが求められる世の中となったとき、そのサービスもおそらくはAIが大きな部分を担っていくことになるのではないだろうか。AIをどう管理していくか、利用者にどう案内をしていくかは、急ぐべき大きな課題である。