検索したところ数年以上前から掲示板などで使われているようだが、「子持ち様」という言葉を今日になって知った。きっかけはこちらの記事( → 2023.04.21更新 毎日新聞 スープストックトーキョーが離乳食を無料提供 SNSに心ない反応)。
駅など人気のエリアで見かけたことがあるSoup Stock Tokyoだが、入店したことはない。安くはなさそうなのにそこそこ混雑していて、みなさんそんなにスープが好きなんだと思っていたが、どうやら独特の雰囲気(ひとりでも入店しやすく、おしゃれ)がその人気の大きな部分を担っていたのではと、関連記事を読んでいて考えた。
いくつかの記事をネットで見てみたが…。
同社の発表により、一部店舗で提供していた離乳食(無料)やキッズメニューをすべての店舗で導入すると知った利用者の方々が、子連れの人たちによる雰囲気の変化への懸念と同時に「無料」部分にも反応を示した。高めの価格設定でも店の空間とそこでの時間をともに買っていた方々にとっては(全員ではないが)、自分たちが落としてきた料金で繁盛してきた店が、その蓄積を従来客への感謝と還元ではなく他者の子供への無料提供につなげるのか…という悔しさになった可能性がある。
それにしても「子持ち様」とは。子育てしている人がそんなに偉いですかといった思いがストレートに感じられる、強い言葉だ。
自分とは違う人たちについて強い言葉を投げるのはめずらしいことではないが、今回のことに関して言えば、子育てをしている人たちが騒ぎを作ったわけではなく、店の方針でそうなったというだけである。普段から日常的に「子供が苦手」と感じてきた人もいるのだろうが、子育てをしている人たち全般への思いに話がずれていっては、何もよいことがない。
どんな店でも、いつかは雰囲気は変わるしメニューも方針も変わる。
自分に合わなくなったと考えたら、黙って退場してほかの店や場所を探すのが精神衛生上よいことである。これまでよいお店だった、もう利用しないかもしれないが、思い出はあるということで、次を探せばよいことである。