日付や曜日の感覚がない暮らしが長すぎて、先日から「ゆうちょ銀は5月の連休でATMを休む」やら、「ネットのショップでどこそこは出荷を休む日があるのでご注意」やら、ずいぶんみなさん早めにメール連絡をくれるのだなと、勘違いしていた。だがよく考えたらこの週末から連休なのか。おぉ…まったくその可能性が頭から抜けていた。
キャッシュレス決済でほとんどの買い物を済ませているので、急に大きめの額が財布になくて困ることはまずないだろうが、ATMが混んでいない時間帯を見計らって諭吉さんをひとりお迎えしておくのもよいかもしれない。そういえば諭吉さんは来年くらいには新規の発行がなくなるのだったか。
記憶にある紙幣でいちばん「これぞカネ」と思えたのは聖徳太子だった。サイズが違うだけで5千円も1万円も聖徳太子だった。何回か財布を通過したがすぐ見なくなったのは2千円札。まだ時代で考えると新しいというのに、自分も含めて周囲はまるでそれが財布に来たらヤバいとばかりに、トランプのババ抜きごとくすぐさま使っていたような気がする。
苦労させられたのは伊藤博文の千円札。10年以上前に義父母がどこかに貯めていたらしきものがわたしまで回ってきたが、ATMに入れることもできず(認識されない)、店で使おうにもおそらくそれを見たことがない店員がほとんどで揉めてしまう危険性があり、いったいどうしたらいいのかと、ずっと財布の中に入れたままにしていた。
さすがにそれも意味がないだろうと、銀行でたまたまATMの近くにいた係員さんに相談すると「窓口で入金してください」とのことだったので、伝票を手で書いて入金した。
そういえば、新5千円札は津田梅子が予定されている。選ばれたときに図柄がオリジナルから左右反転になっていて「それって失礼ではないのか」、「いただいた写真に対して道義的に問題ないのか」という話もちらほら出たものだったが、そのまま通過したらしい。(参考: 2019年の「ねとらぼ調査隊」→ 5000円札「津田梅子」の写真、反転して使用? ネットの反応は9割が否定的)
キャッシュレスが盛んになる今後を考えると、以前よりも1回の紙幣が使用される期間が長くなることも考えられる。そんな状況で、ずっと左前の服装のまま世の中の人々に記憶されるというのは、津田梅子さんゆかりの方々にしてみればとkに、ご無念かと思われる。