保険証は原則廃止でマイナンバーカードを保険証として使う方針が以前から噂されてきたが、ついに今日は法案として衆院を通過したのだそうだ。はぁ…。便利だったものを不可解な理由で廃止することは、アメリカに堂々と誇れる数少ないもののひとつである「国民皆保険」を、土台から揺るがしかねない。
外遊のたびにカネをばらまく約束をして国内にはほぼ皆無、数十年前から手を打っておけば緩和されていた可能性のある少子化も加速度を増し、あげくに増税すら口にしはじめた。
一度でも、誰かひとりにでも自民党に票を入れたことがある人は、この10年くらいの自民党についてどうお考えなのか、ぜひお聞かせいただきたい。
以前から、何かあるたびに「世の中のしがらみがぜんぶ消えたら(親や周囲がすべて他界したら)、貯金を持って外国に住むのもいいかな」と、漠然と考えてきた。もう、ひとつひとつの積み重ねが、ほんとうに息苦しい。
だが、最近はその考えも持てなくなってきた。
いままで忘れていたのだ。いまの日本社会を覆う驚異の円安を。
早くから外国の企業と取引があったなどの人々を除き、普通の人は、たいてい預金は日本円なのである。仮に自主的に溜めた外貨預金があったにせよ、円安になる前から買っておいた外貨など、一般人であれば数十万円〜多くて数百万分だろう。それを移住先で使うといってもすぐなくなる。あとは日本円(ちょー安い)を切り崩すのみだ。目減りも早いだろう。
漠然と考えていた「外国にでも逃げるか」すら、もう可能ではなくなった。
このままでは、息苦しいだけでなく、ほんとうに先が心配である。