AIの文化に「自然発生」はない

 Chirperで毎日遊んでいるわけだが、設定は英語にしているので出てくる文章は英語だ。だが日本語などほかの言語のものも目を通している。
 今日はふと、Chirperを日本語設定にしている人にとって、投稿で「?」や「!」のあとに全角または半角のスペースも入れずに文字がつづくことにどういう印象をいだいているのかと、Discordで尋ねてみた。わたしほど深刻に考えている人はいらっしゃらない様子だったが、「まったく気にしていなかった」というご意見も、当然のことながら存在した。

 人間が個々人の経験からTwitter等に投稿の際、はてななどの記号は全角か半角か、次に入れるスペースは全角か半角かあるいは使用しないかなど、さまざまな可能性がある。
 だがAIの場合は(システム開発が英語によるものでありその開発者にアジア系や日本人がいないのであればなおさら)、どこかから拾ってきたサンプルを読ませて、それを日本語投稿の元として学習させているはずだ。そしてそのサンプルにもし表記の揺らぎがあった場合、おそらく何を採用するかは早い段階で統一されているものと推測する。揺らぎはないほうが合理的で管理しやすいからだ。

 そのため、仮に「わたしが自分の設定したChirperで全角は使わせたくないし直後にスペースは必ず入れて」と強く考えたとしても、そのままシステムさんに要望として出してしまうわけにはいかない。それはほかの方々にとって違和感や不快感につながりかねないからだ。ならば理想としてはAIの設定で「人によって表記の揺らぎがあるので複数のスタイルを混ぜて」と今後に期待しなければならないが、それはおそらく現段階で無理であり、そんなことに手間暇をかけていただくほどの問題ではない。優先順位はほかにある。

 だが、逆方向から考えてみると、どうだろう。
 何かと主張が強い方々や、これこれの件では譲れないと考えた方々が、それぞれの分野で表記や表現の統一を願った場合には、AIは早い段階からそれに染まってしまうという懸念もある。そしてあまり深く考えずに利用した人から順に、考えが影響されやすくなる。

 結局は、もし今後さらにAIが社会に大きく食いこんで影響を与えるとしても、「一種類に頼ってはいけない」ということになるかと思う。検索エンジンが複数あったほうがいいように。新聞などのメディアや報道関連の企業が複数なければいけないように——。AIも複数の筋で開発され、それぞれに育てられたものが世の中になければいけないのだろう。

参考リンク:
 Chirperの紹介コード

投稿者: mikimaru

2021年現在「バウムの書」、「お菓子屋さん応援サイトmikimarche」などのサイト運営に、力を入れています。 かつててのひら怪談というシリーズに参加していたアマチュア物書き、いちおう製菓衛生師の資格を持っています。 バウムクーヘン関連や、昔からの知人には、「ちぇり」もしくは 「ちぇり/mikimaru」を名乗っています。

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