この数年、あちこちの企業が郵送を取りやめるのでネットで情報を見てくれと顧客に通知してきていると思うが、10月からの料金値上がりを考えると、この傾向はもう止まらないだろう。まして郵送の速度も下がっている。週末を挟んだりするといったい何日後に郵便が配達されるのか、なかなか計算が難しいはずだ。
10月から
- 定形郵便(封書)が50gまで110円
- 葉書が 85円
- レターパック(プラス)が 600円
- レターパック(ライト)が430円
昭和の後半、葉書が20円だった時代を覚えている。利用者が減っても郵便ポストの維持をしなければならないことを思えば、コストを価格に反映させることはビジネスとして考えると当たり前のことであるものの、「日本郵便」は手紙の郵送を扱えるただひとつの会社であることに代わりはなく、ライバルなきまま民営化で(一見すると)普通の企業のようになった存在である。
元総理である小泉(親)は「自民党をぶっ壊す」をキャッチフレーズにしていたが、壊したのは郵便局という印象が強い。自民党は壊れてくれなかった。せめてよい方向に変えてほしかったが、軽い方向に流れて現在に至る。
おっと、話がそれたか。
ともあれ、人件費などの面から郵便システムにしわ寄せがきてコスト上昇につながっているのであるなら、ゆうパックなどの宅配業務を、民間業者から積極的にシェアを奪ってまでがんばらないでいただきたかった。当時からずっとそれは感じていたが、けっきょく郵便の配送が影響を受けていく。