以前は夏の数ヶ月だけは近所のスーパーで普通の卵を買っていた。わたしは気味がオレンジ色のものが苦手なので、ビタミン添加などの表示がないもの(ノーブランドの白卵)が都合がよい。だがこの2年ほど、1年中のほとんどを買い慣れた養鶏場(新潟県の富樫さん運営「オークリッチ」)で通販するようになった。理由は、市販の何の変哲もない白卵が価格変化の影響を受けやすく、日によっては安心して買えないこともあって、ストレスが溜まるからだった。
通販の卵が切れてしまいそうなときは、つなぎとしてブランドものの白卵(ビタミン添加などの表示がない)をネットスーパー等で買うが、こうしたものは普段からやや高めであるためか価格変動の影響を受けにくく、同じ品質でだいたい同じ値段で買えてありがたい。
水(日田天領水)、氷(大昔はロックアイスを買っておくのはもったいないと考えた)など、最初は高く感じても心が慣れてしまえば、足らなくなったら次をどうしようという迷いでストレスを感じることもない。養鶏場の卵も1個数十円するが、購入して間がないうちであれば、黄色い黄身の生卵がけごはんが何度でも食べられる喜びがある。卵があると考えただけで、ごはんを炊くのが楽しい。
服や身の回りのことにまったくカネをかけていない、食道楽だけの人生である。靴は年に1回程度3000円以内のスニーカーを買うだけ。服は普段着程度をたまに購入。わたしはこれで幸せである。