いろいろな意味にとれるかもしれない表題だが「店じまいが早い」という意味の「夜が早い」である。
家族が夕方外出して、意外に早く帰宅した。のんびりと食事でもして遅く帰ってくるのかと思ったら「食後にコーヒーでもと思ったら(都内某所の)喫茶店がどこも夜9時前に閉店で」という。
うわぁ…。東京で、わりと都心に近いしみじみした街(飯田橋から少し歩いたあたり)で、夜9時には閉店。バブルの最後のころに会社員をしていた記憶をたどると、飲み屋に出かけたあとも二次会三次会の店はたくさんあった。もちろん早めに脱落して珈琲を飲んで帰るにも、店はたくさんあった。不景気とコロナ禍、そして人手不足により、時間を長く営業するよりも少ない人材で効率よく店を回すことでどうにか生き残りをかけている店も多いのかもしれない。
もちろん、店の人も早めに業務を終えて体を休めることができたらそれに越したことはない。だが何十年も前の東京を記憶していると、東京ですらここまで変わったのなら、地方はさぞかしだろうなと思わざるを得ない。