ウェブ記事のクリッピングに役立てていたOmnivoreが終了することになったので(運営企業が買収されたため)、後継は何がいいかとあれこれ考え、数年前に利用しようとして挫折したObsidianを再インストール。つい最近になってクリッピングできるiPhone用ツールも出たし、Macで操作するにもSafari用プラグインとしてクリッピングが提供されていることがわかった。当時はどうしたらいいのかおろおろしたが、数年ぶりに活用することになり、ほっとひと息。
わたしは1社だけのサービスを信じないので、Evernoteで毎年有料会員だったころもずっと複数でクリッピングをしてきた。無料会員に移ったのが今年の5月で、それ以来 Omnivore / Notion / UpNote と、Evernoteとで、計4つでクリッピング。このうちOnnivoreは無料なのに太っ腹で安心できる使い心地だったが、なくなる以上は、いつまでも嘆いてはいられない。
Obsidianはデータをホストしないので、自分の領域にダウンロードしていくスタイル。
だがこの「自分の領域」が、ちょっとくせ者である。iCloudやDropboxなど外部(クラウド系)にしたくても、それはメインとして使えない。必ずMacの本体のどこかにフォルダを指定しなければならず、データのダウンロード先はそのメインの場所になってしまうため(クリッピングする際にObsidianがすでに立ち上がっていて希望するフォルダが画面上に出ている場合はそこになるが)、クラウド領域だけをメインとして使うことがどうしてもできない。何かあったとき用に本体の容量を節約したいなどの理由があっても、どうも無理らしい。オプション料金を払えば少し自由度が高くなるのかもしれないが。
仕方ないので、現在のところクリッピングをする際にはObsidianを立ち上げておいて、希望するフォルダを出しておくことにした。
なお、iPhoneからiCloudを指定することは可能で、そちらはすんなりできている。ただしMac側から自分で指定するiCloudのフォルダとiPhone経由で指定したフォルダは、仮に名前が同じであっても別物として認識されるらしく、iPhone側からはファイル管理メニューで両方が見られるものの、Mac側からはiPhone側は認識されない。
ここはもう、どうしてもiPhone側でしか記録できなかったものに関してはどうにかしてMacで読めるようなフォルダに中味をコピーするなどの方法をとるしかないのだろう。まあ、わたしの場合はほぼすべてMac側でクリッピングしているので、iPhone側でのみ保存する重大な内容というのは、それほどないとは思うのだが。