通院。今日は大きめの病院に抜糸と検査結果を聞きに行くだけだったので、さくっと帰ってこられるだろうと思っていたが、やはりゴールデンウィークをなめてはいけなかった。
待合は激混みというわけではないのだが、職員さんらが忙しさのあまり殺気立っている。機械で発行した受付票を診察室の手前の受付で見せるだけでいいはずなのだが、その「受付票を受けとってもらう」までにすでにしてタイムラグ。
予約時間より少し早めに到着したものの、待たされる。わたしの担当医は平均して30分に1回程度しか人を呼んだ気配がない。すでにして予約時間から1時間以上が経過。いったいどういうことだろう、なぜそんなにひとりあたりの時間がかかるのか。
そのとき、スマホに通知が来た。うっかり読んでしまっていたところ、3人分くらいの受付番号がアナウンスされた。呼ばれたら診察室の前で待機するシステムなので、もし聞き逃していても(実際に呼ばれるのは)1〜2人あとである。いちおう診察室のあたりを見ると、担当医らしき人がキョロキョロしていた。もしやと思った瞬間、手前の受付がわたしを呼ぶ。えっ、いつもは呼ばれたらその1〜2人あとなのに、いきなりわたしだったのか。
あわてて診察室に行くと、わたしがはいった直後に次の番号の人も入室しようとして、医師に止められていた。いや、ほんと、ひとりひとり待機時間もなくいきなり呼ばれたことは初めてなので、焦る。それにわたしが遅れたのは1〜2分だと思うのだが、もう1回呼ぶのではなくて次の番号の人も案内していたというのが、わりとせっかち。——まあ、悪いのは聞き落とししたわたしだが、それにしても初めてのことだった。
抜歯も説明もほんの数分で終わったので、すぐ出てくることができた。
ずっと1時間以上も耳を澄ませてアナウンスを待っていたのに、スマホの通知に目が行ってしまったというのは、なんとも運がない。だが番号を飛ばされなくてよかったと、そしてわたしのあとの人が診察30分かかる人でなくてよかったと、それは不幸中の幸いだった。