主演のレイチェル・マクアダムスといえば、かつては芯のある乙女チックな役柄(←複雑な表現だが、要するに「きみに読む物語」や「きみがぼくを見つけた日」のように、運命に流されるのではなく自分の意思を強く持っていた……けれどやはりどこか乙女チック)で知られていた。
それから約20年。
Disney Plusで配信の「HELP/復讐島」(原題: Send Help)における、この役柄はすごい。
仕事はできるかもしれないが、見た目が冴えない地味なおばさんである。企業内で、先代の社長に重用されて将来は重役コースと思われていた。だが先代が引退し、やってきた若い経営者は彼女を無視するどこか、生理的にも受け付けない。
あるとき、彼女は社長ほか数名の同僚たちと飛行機で出張する。
飛行機は遭難。どこともしれない島に、彼女と社長のみが漂着。
権力はあるが何もできない男。アウトドアでのサバイバル能力を持っている女。
ふたりの闘いがはじまる。
持ちつ持たれつで生き残り、文明社会への帰還を果たすのか、それとも、ぜんぜん違うのか?
途中で「これ、どういう話になるんだろう」と2回くらい考えた。
無人島といえば
・1970年代のイタリア映画「流されて…」タイプ
・1990年ころの映画「蝿の王」タイプ
・2000年のトム・ハンクス「キャスト・アウェイ」タイプ
・何年前か忘れたけれど木村多江の「東京島」タイプ
……いろいろあるが、この4つとは違うとだけは書いておこう。
ストーリーにあらはあるが、見てもよい映画とは思う。