なんとかの陰謀とか、みんな洗脳されてるーという話は山ほど聞くのだが、わたしは最近、これってあまりに露骨だなぁと思うニュースが増えていると考えている。言葉や文字だけならまだしも、Facebookのように記事に画像がついているとアクセスが増えるためニュースサイトが参考写真までわざわざ添えてくれることから、いやでも目にはいる…そう、それは…(一部の人にとっては気持ちの悪いことを書くが、覚悟はよろしいだろうか)… 昆虫食だ。
とてもではないが、昆虫や広い意味での虫類を栄養源として強制され、ほかのものが選べないならば、わたしは生きていけない。最後の最後まで、できれば食べたくない。
先日、加工肉と赤身の肉(つまり鶏肉などを除いた広く一般的な肉)を1日50g以上摂取しつづけると癌のリスクが18%高まるという話が出まわった。元はWHOの発表だが、別にWHOの職員らが自ら汗水垂らして研究した結果ではなく、世界の医師らの普段からの研究発表などをまとめる立場として、「発表」をしたのみである。
そのとき「ああ、こうやって話を出して、人が驚いたころにいったん“大げさに考えすぎないで”などの言葉で火消しをして、ときどき同じような話題を出して人が驚かなくなったころに、昆虫食の推進を、企画としてどどーんと持ってくるんだろうなぁ」と…邪推であればよいのだが、わたしは考えた。
戦時中、白い米が食べたくても食べられなかった方々は南瓜や薩摩芋を食べた。雑穀だらけで白米が少ないものを炊いた。それしかなかったから、とても味気ないものだったと思う。だが現代の「選べる」立場の人間たちは、みずから白米を減らしてコンニャク(米粒の形をしたコンニャク加工品)を混ぜたり、珍しい雑穀を大量に混ぜて喜んで食べている。選べる故の幸福だ。
…この理屈でいくと、まずは「選べる立場にあると思っている金持ちたちに、世の中が切羽詰まる前に昆虫食を普及させる」しか、(もしどうしても食糧難などでそれを普及させる必要があるのであれば)、成功の道はないように思う。強制されて、全員が昆虫を食えと言われたら、人は拒絶するだろうから。
こうなったら、昆虫は体にいい、昆虫はカロリーが低いが栄養価が高いなど、真偽はともかくとして金持ちらに大々的に勧めてもらえばいいと思う。それに釣られて昆虫を食べる人が出てきたら、わたしは少しでも余裕が出た「昆虫以外」の食品をいただくとしよう(笑)。
昆虫を食べさせられる世の中が近づいていることを、日本のいたるところ(コンビニや外食産業)でたくさん「食べ物が捨てられている」現状とともに、自分の身近なこととしてひとりでも多くの人が考えておいたほうが、よいかと思う。