2009年2月、神田精養軒が親会社の倒産で閉店したとき、あのマドレーヌはもう食べられないのかと寂しく思ったものだが、なんと、同じ親会社の傘下として、知っている店がふたつもなくなっていたことに、最近まで気づかなかった。
ひとつはシュークリームで有名だった「芦屋タカトラ」。都内でもデパートへの出店があり、JRのエキナカ催事によく来ていたので、高いがいつかは買ってみたいと思っているうち、みかけなくなっていた。
そのかわりこのところよく都内催事で見かけていたのが早稲田のブーンズというシュークリーム屋だったのだが、先日のテレビ番組によると、芦屋タカトラのスタッフらが立ち上げた店だという。突然の閉店からひと月で、別の店をオープンさせるとはすばらしい。催事で見かけただけで買っていないが、ブーンズは芦屋タカトラほど高くはなかった。次に見かけたら買ってみよう。
そして、もうひとつは「ジェラール・ミュロ」。これはデパ地下などにも出店していたフランス菓子とパンの店だが、新宿タカシマヤに以前あったし、東京駅の丸ビル地下にもあったと思う。これも同じ親会社のため、消滅していた。気づかなかった。
簡単に検索した範囲では、倒産当時に傘下にあってもどうにか暖簾を守った店もあるようだが、歴史が長かっただけに、神田精養軒はもったいなかったなぁ。