樹齢千年といわれる鶴岡八幡宮の大イチョウが、3月10日の早朝、倒れたそうだ。
asahi.com 鶴岡八幡宮の大イチョウ倒れる 「実朝暗殺の舞台」
実物を目にしたことはないが、歴史的にも、訪れる人々にも、大きな存在なのだろうと思う。よくいままで生きつづけてきた。大往生だ。
だがその後、ネット上の新聞各紙を読んで再生治療のこころみを本格化させるとわかり、複雑な思いがぬぐえない。
たとえば大往生した人間を、無理に薬や延命補助の機器を使って生き返らせたいと願うだろうか。そして本人がそれを望むだろうか。「大イチョウお疲れ様」と言葉をかけて、眠らせてあげるべきと思う。そして二番目に由緒あるイチョウを愛でるか、あるいはこれからの若芽に、次の千年を見守ってもらえばよい。
2010年に倒れたイチョウに代わり、明日からの若芽を3010年まで育てるつもりで水をあげていく作業にこそ、夢と希望があるのではないかと、わたしは思う。