東日本大震災から15年である。あれからもう、という気持ちと、まだという気持ちと。
岩手県の沿岸と盛岡市とを行き来して暮らしていた義父母だが、このときはたまたま盛岡にいた。だが、ただでさえ認知症の気配が濃厚だったというのに、自分の故郷が津波に襲われている映像をテレビで毎日見ていたであろう義父は精神的に疲れ果て、いよいよ夏には盛岡の自宅で突然死(病死)してしまった。
それからの日々は目まぐるしかった。認知症が進んだ義母を東京に呼び、8年を一緒に過ごし、特養に預けて4年。さらに義母がこの世を去って2年半。まだ頭の中が、あのころのことで占められている。とにかく余裕がなかった。
義母の死後に気持ちを入れ替えて楽しく過ごそうかと考えたものの、ほんの数か月でコロナ禍による全世界的なロックダウン。うまく気持ちの切り替えもすすまないまま、ここまで来た。
人生のつらい部分を、この15年でまとめて経験したのだと思いたい。
つらいことにばかり目を向けず、明るいことも考えながら日々を過ごしたい。
