AI全盛で、大手サイトですら検索内容はAI紹介の下に出るご時世だ。個人サイトが検索エンジンの検索結果で見つけやすい場所に出てくることは、まずない。そしてAIが個人サイトの内容を紹介することも、ほとんど考えられない。
note.comなどの投稿型サイト大手ですら、読み手は記事の上のほうだけを見て下を読まなかったり、文中にあるリンクを「たぶん本当だろう」という気分からか、押したりしないらしい。読み手もAI慣れしてしまい、自力で細部まで確認しようという気持ちは、なくなってしまっているのだろう。
インターネットで初めて個人のホームページを作成したのは、おそらく30年前だった。あのころは、見様見まねで周囲の個々人がウェブページを作っていた。
その後、Geocitiesが登場し、ほどなく日本語にも対応したので、多くの人が無料でホームページを持つようになった。そのころは、HTMLの知識がある人とまったくの初心者が交じっていたと思うし、レンタルしてくれる場所によってはCGIまで使えた。
その後、楽天市場や各社が(ほとんど個人がカスタマイズできないタイプの)フォーマットで、必要な内容を記入するだけで整うホームページのスペースを貸し出した。そこでできたことはテキスト記入、画像挿入、知り合いのリンク集などだった。
レンタルブログも一時期盛んだった。いまはサービスから撤退している企業も多い。
自力でずっとサイトを運営してきたが、アクセスは減っている。このブログは、10年ほど前まではバウムクーヘンの関係で数十人の人が毎日訪れ、ひとりが何ヶ所もクリックしてくれたものだが、バウムクーヘンの話題をほかに移したことだけでなく、ネット全体が、個人運営のサイトやブログに顔を出さなくなった。note.comなど「より大きな場所」を見て完結したいという気持ちが働くのだろう。
だがいまや、AIのおかげで大手サイトですらアクセスがいまひとつのようである。
こうした時代に、複数のドメインでものを書いているわたしのような存在は、人が通らなくなった商店街で古めかしいデザインの菓子を展示する状態なのだろう。ごくたまに「あら、めずらしい」と誰かが通るのを、ただ待ちながら。