野球賭博を含む、賭け事をした力士(や関係者)の自己申告が65名になったという話の相撲協会だが、休場させると本人たちが特定されてしまうので名古屋場所には全員を出場させるというあきれた考えを、念頭においているようだ。
管轄の文科省は、優勝力士があとになってから賭博関係者だったと発覚することになるなどはもってのほかということで、第三者が組織する調査チームの介入と、名古屋場所に該当者を出場させないように指示を出したと聞いているが…。それはまっとうな意見とは思うが、ひとつ言いたい。
現在までに複数の問題が公になっていて、それに対する協会の考え方や処理方法は、一般と乖離しているように思えてならない。このままでは膿などとても出し切れないように思うしイメージは悪化の一途なので、名古屋場所を含めて数ヶ月か1年くらい、相撲すべてを休んでみたらどうだろう。
その間、稽古はつづけてもらって、きたるべきときにそなえてもらうのはもちろんだが、そんなふうに無理やりの休業期間でも設けないかぎり、「ことの重大さ」を協会が認識することがないように思う。
公益法人として税金は軽減され、不祥事があっても興行がつづけられると思いこみ、自分たちはまったく変わらずにいられると思っているような気がしてならない。個人情報の問題があるから詳細は非公開、厳重に注意しておきましたと、そんなもので通ると思っているのだろうか。
しばらくのあいだを「みそぎ期間」として、休んで考えたらいかがでしょう、相撲協会さん。