以前に全角英数字(とくにアルファベット)がどうも気になるうんぬんを書いたが、今日は全角と文字種の話。
このごろはどの検索エンジンでも、全角半角おかまいなしに、はたまた検索語とは直接関係がなくとも似ているかもしれないと思っただけで、検索者をブログに誘導してくださる。おかげで恩恵に浴しているし、ありがたく便利ではあるが、弊害もないとはいえない。
たとえば検索者が、到着した先のブログに付属の検索機能で文章を打っても、たいていの場合は曖昧な検索が通じない。ズバリと一致した書き方でないと、詳細なファイルは見つからない。
例をあげれば、わたしのブログに「なんとかかんとかバームクーヘン」という検索語でたどり着いた方がいたとして、正式商品名およびわたしの記事の表現が「ナントカかんとかバウムクーヘン」だったら、ぱっと見は似ていても別単語である。その人が正しい単語を打たないかぎり、関連記事のすべてを拾い出すことは、おそらくできないと思う。
それはこのブログシステムWordPressや、別ブログで使っているNucleusなど外国で生まれたソフトでは当然そうだし、日本の会社(手嶋屋)が中心となって開発されているOpenPNEの内部検索などでも(使用者が改造しないかぎりデフォルトでは)そうなっているものだ。
わたしがもし手間暇惜しまぬ(そして頭がよくて親切な)ブログ管理者であったなら、ひらがな、カタカナ、全角半角をどこかで一致させてから検索に通すようにすればよいのだろうが、あいにくそのような能力はないし、仮にできたとしても、細かい部分を触りすぎれば、今後はブログシステムの自動アップデートが利用できなくなってしまう危険性がある。
…で、結論からいえば、検索している本人が「書き方が正しくないのかも?」と気づき、検索し直してくれることを願うのみだ。消極的な方向ではあるが、世の中どこでも曖昧検索で歩き回れるものでないことを、理解してくださる方がいることを期待する(初心者がますます増えるであろう今後は、そうも言っていられなくなるかもしれないけれど)。
余談だが、OpenPNE公式SNSにおいて、意外に全角アルファベットで投稿する人が多いらしく、ぜったいに記憶しているトピックが半角(つまり通常の)アルファベットで検索できない場合がある。ようやく日付の記憶を頼りにたどり着いてみると、キーワードとなるべき重大な単語が全角だったという笑い話。。。(^^;
つまり、わたしの側も想像力を駆使して、全角ユーザの方々に歩み寄りをしていかねばならないのだろうな。
ところで、ちょっとした発見。
全角と半角のスペースについてはどうなのかと思ったら、WordPressでもNucleusでも、全角スペースで単語をはさんだとしても、それを単語の区切りとして認識してくれているようだ。それぞれの日本語版スタッフのおかげだろうか。ますます全角スペース使用者が増えているようなので、これはありがたい。