今日の未明、読売の記事が書いていたのは
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110418-OYT1T00858.htm
茨城県つくば市が、東京電力福島第一原発の事故で福島県から避難して転入する人たちに、放射能汚染の有無を確認する検査を受けた証明書の提示を求めていたことが18日、わかった。
市側は「市民に無用な不安を与えない目的だった」としているが、転入者からの抗議を受け、検査を求めないことにした。
夜の9時前、アサヒコム
http://www.asahi.com/national/update/0419/TKY201104190493.html
茨城県つくば市の一部の職員が、福島第一原子力発電所の事故後に福島県などから避難してきた転入者の一部に、スクリーニング(放射線検査)を受けた証明書の提示を求めていたことがわかった。
同市はそうした定めは設けておらず、職員の勘違いだったという。転入者から抗議を受けた市は「不適切な対応があった」として、誤った対応をしないよう職員に指示した。
朝日と時間的にはほとんど変わらない午後9時過ぎ、47newsにて
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041901000490.html
東京電力福島第1原発の事故後に福島県から避難し、茨城県つくば市に転入しようとした人に対し、市が放射線の影響を調べるスクリーニングを受けることを求めたり、受けたことを証明する書類の提出を求めていたことが19日、分かった。
市原健一市長は「配慮が足りず誤解を与え申し訳ない。これからも避難者を受け入れる」と謝罪する一方、「避難者と受け入れ側の安心と安全のため、汚染がないと確認する必要がある」と述べ、強制はしないが、今後も避難者に検査を勧める考えを明らかにした。
この三件、とても同じ話を同じ日に書いたものとは思えない。けっきょくどれ? 同じ人に、ほんとうに取材したのかすら、あやしい。
アサヒコムの記事などはもう、つくば市がみっともなく言い訳をしているのをみんなで笑うためにさらしているのかと思うほど、ほかのふたつとくらべて話が異質に思える。
…たとえばだが、何か不祥事があったとき、県知事が自分の県内の市のことを「あの市では、一部で混乱があって」なら、まだわかるわけだ。
だが「つくば市長」が、「つくば市の職員の一部に」って、それはもう、つくば市長の責任だろう(←仮にその言い訳内容が事実にしても)。この件を、末端職員のせいにして逃げることはできないし、ほんとうにこの話はみっともない。
放射能の被曝は伝染病ではないのだ。検査を勧める段階で自分たちが風評被害を作りだしているという自覚を持つべき。そしてこういうときにかならず出てくるであろう言い訳「自分はともかくそういうことに不安をいだく市民がいるので」というのも、そういう市民を(実在するなら)啓蒙してこそ自治体なので、今回の件ではぜひとも言わないでいただきたい。
つくば市、何だかとても先進的でかっこよいイメージを、ずっといだいてきたのだが。。。ちょっとがっかりだ。。。