今日、溜まった新聞を整理していて、数日前の新聞をあまりちゃんと読んでいないことに気づいた。そこでパラパラと見ていて、ぶったまげたのがこちらの記事。
(紙面では、6/25の夕刊)
nikkei.com –
東北復興にODA活用 水産品買い上げ途上国に供与 3次補正で40~50億円
かいつまんで書くと、東北の水産品加工物を政府が買い上げて供与することで「発展途上国を支援」するんだそうだ。はぁ…? これは読み間違いだろうか。支援? この時期、東北の被災地の水産加工物をもらっていただいて「支援」とはなんぞや。
まだこの先、原発問題で日本がどれだけ海外に迷惑をかけていくか(海洋汚染)すら、わからないというのに。そして被災地の水産加工品を自国内でも消費できていけるのかどうかといった安全面での問題もまた、今後の長い年数をかけて検討していかねばならないであろうときに、さっさと枠と仕組みだけ作ってこれを「途上国の支援」と呼ぶ、その発想自体が、わたしには理解できない。
ことの重大さが、わかっているのだろうか、政府は。自国が起こしている問題を他人事のように処理しているような感覚が、何となく伝わってくるのだが。