このところ、連休というのに大規模な為替介入がおこなわれている。スマホで外貨預金を見て159円くらいだと思った半日後に152円だったこともある。
もともとこの並外れた円安は、政治が何年もかけてそう仕向けてきた結果であり(円安であれば国内の製造業が潤うという短絡的な考えによるもの)、さらにはこのところの新NISAなどで一般人にも外貨を買わせる結果に結びつきやすい(外国の株を買うことにより結果として円を売っている)ものを推進していることが原因としてあげられるのだ。つまり資金に余裕があって外貨に目が向けられる人たちを潤わせるいっぽうで、その穴埋めに、全員の負担となる予備資金が使われていることになる。これは歪な構図ではないだろうか。生活が苦しい人々のことを考えているとは思えない。
この円安は長年の政策と構造によるもので、小手先だけ何兆円の金を注ぎこんでも、根本の対策とはなりようがない。
国民ひとりひとりが、もっと声を上げるべきだ。
自国の貨幣の価値が落ちて喜んでいる人や危機感を持たない人がいるなら、どうかしているのではないかとすら思いたくなる。安く買いたたかれる自国、そして、いま日本は安いので遊びに来ましたとばかりに外国人が押し寄せる現状を不安に思わない人は、わたしとは違うどんな光景を見ているのだろうか。