2008年の映画。主演は香川照之、小泉今日子で、出番は少ないけれど大物ゲストとして役所広司。
これは以前にNHKで放映されたらしいものを録画していたのがハードディスクの隅っこにあったため見てみたのだが、なかなかすごい。ホームドラマというか、家族再生、あるいは人生やり直しの話。
大手企業の役職にあったもののあっけなくリストラされた香川、その妻が小泉。長男は日本を見限ってアメリカの軍に入隊すると飛び出し、次男はこっそり金を工面してピアノを習っていて、妻は夫が失職していることに気づきながら平穏な日々を守ろうとする。
ところがある日、家族それぞれに、個人的な「事件」が持ち上がり…。
監督の黒沢清は、ホラー映画の監督として知名度があるようだが、わが家ではホラーとしてはテイストが合わず(「回路」などはもう、なんとかしてほしかった ^^;)。。。だが、今回のような作品は、なかなかよい。脚本は日本暮らしが長かったオーストラリアの映画監督だという。そういう国際的な視点が現代日本らしさをうまく引き出したのかも。