六本木でセザンヌ展を見ることになり、代々木から都営地下鉄に乗ろうと思ったのだが、微妙に電車が遅れていることに加え、ちょうど総武線各駅が来ない時間でもあったので、中央線快速で新宿まで出ることに。
新宿から代々木までJRで乗り換えてから都営地下鉄大江戸線に乗るのは面倒なので(←中央線と総武線各駅のホームが離れているので)、ならば新宿駅で降りて都営地下鉄まで歩こう、という話になったのだが、そこからがすごい。
たまたま西口を出たら「都営地下鉄大江戸線こちら」の表示があったので、乗ってみたところ、それが「新宿西口駅」だったらしい。そして新宿西口駅を通る電車は、いったん都庁前駅で止まって、都庁前駅から好きな方向の電車に乗れというのだが、都庁前で降りて六本木方向の電車に乗ろうと思ったら、次が「新宿駅」なのである。…はぁ? 最初からそっちの「新宿駅」まで歩けばよかったよ。
「西口駅」から「都庁」に向かって、また新宿駅の南口にある「都営地下鉄新宿駅」を通過して「代々木」、そして「六本木」に行くのである。飛んだ笑い話。東京に人生の半分以上住んでるのに、これかい(ぷっ)。
ちなみに新宿駅の近くにはこのほかに「東新宿駅」があるそうだが、すさまじいな。
さて、そうやって余分な時間を費やしながら、六本木へ。国立新美術館でセザンヌ展である。以前に連れがチケットを買って印刷しておいたので、期間中に行かねば損と考えていた。6月11日までだったので、どうにか間に合った。
入館してみると:
…あれ。
……セザンヌって、こんなにつまらなかったっけ…?
あれれ、なんか、高校生の美術クラブの生徒ががんばったような風景画や静物画が、けっこうあるんですけど?
見ている途中で連れに話しかけてみると「セザンヌってこんなもんだと思っていたけど追確認のために来てみた」という。なるほど、やっぱりそうだったのか。
残念ながらあまり得るものなく、美術館を出て東京ミッドタウンへ。目当てはブランジェ浅野屋のパンとトシヨロイヅカの焼き菓子。どちらも無事にゲット。トシヨロイヅカはマンデルクローネ1050円を買ったが、たったそれだけなのに不織布みたいなミニバッグに入れてくれた。へぇ〜?
そのあと、青山一丁目まで歩いて、ドイツ文化会館のノイエスへ。前回は客さばきがいまひとつだったが、半年経っていることだし、今回はどうか?
客さばきは、少し改善。ただ疑問点もあった。たとえばお水。わたしたちと、わたしたちの近くのテーブルの人たちには、まるでウィスキーのチェイサーくらいの量の水。もの足りないなぁと思ったが、お代わりを注ぎに来てくれる気配なし。
見まわすと、同じくすぐ近くの別テーブルには、中くらいのガラスコップ、さらにわたしたちの直後にはいってきた飲み物とパンだけの男性には、まるで高級ブランデー用のようなゆったりしたグラス。そのグラスは別の場所の男性たちにも使われていたが、客の性別で決めているわけではないらしく、ひとりで入店したらしいランチの女性にもそのグラスが。
これ、なんなんでしょ…? う〜ん。
そのあと、料理が運ばれてきたが、わたしのほうは当たり、連れのほうはハズレ。なんと、味が濃くて食べられないほどだった。いや〜、この当たり外れは極端だなぁ。
パンは美味しかったが、別にお代わりを出してくれそうでもないから、しっかり食べたい人にはもの足りない分量と思う。
メインのウィンナーとパン。
(奧に写っているのは連れのランチと、パン)
これは連れの側から撮影した、鶏肉。すごく味が濃くて、たいへんだった。
これじゃあ、次回はないかもねとか、苦笑まじりに話していたら、なんと珈琲を忘れられた気配。テーブルがどんどんと空いてきて、近くのテーブルの片付けをしているのに、わたしたちのテーブルを片づけにも来ない。まるで「お皿を下げちゃ悪いかと思っているかのよう」なのだが。。。
コーヒーメーカーに作りおきしていないのかなぁとも思ったが、その少し前に珈琲の注文をしていた男性らには数分で出てきたし、そうでもないのだろう。あまりにもヘンなので「声かけちゃう?」と話し合っていたところ、わたしたちの気配に気づいたのか、カウンタの中で何か(おそらく伝票?)を見直したあと、だだっとやってきて食器を下げ「ただいま珈琲お持ちしますね」。
…忘れてたよね? 忘れてたよね? でも、これ美味しいから、キャンセルしたくなかったし、ま、いっか。
ランチは900円で、珈琲はランチを食べた人は100円プラス。
さっそく店を出ることにして、連れが会計しているあいだにパンと焼き菓子の棚を見たが、焼き菓子は1〜2種類しかなく(←売り切れか、あるいは方針変更?)、パンは近所の会社の人が買って帰ってオフィスで食べそうなタイプの食事パン(調理パンや、サンドイッチっぽいもの)が多めだった。
う〜ん、次があるかどうかは微妙だけれど、パンと珈琲は美味しいので、がんばっていただきたい。
前回はこのあと表参道まで長距離散歩をしてハンガリー菓子のジェルボーに寄ったのだが、検索してみると最近になって100mほど移転し、客席も増え、昼はランチもやっているらしい。これは日を改めてランチに出かけようということになり、今回は行くのをやめた。
そのあと、徒歩ですぐの青山ツインタワー1階にて、食器販売のGienというお店でバウムクーヘンが売られているという情報を得ていたため、購入して、その地下から地下鉄大江戸線で「新宿駅ってとこに降りたらどこに出るのかを確認するためだけに」新宿で降りてみた。やはり、都営新宿線と同じあたり(つまりJR南口の京王新線と同じあたり)に出た。なるほどね。ふ〜ん。
次に六本木に行くときは、こっちの都営地下鉄の改札にしますよ、はい(笑)。