東京新聞 (2012.06.19)
「立地県に配慮欠く」行為か 「原発」是非問う都民投票案否決
原発稼働の是非を問う都民投票条例案は都議会総務委員会で十八日、否決された。案に反対した自民、公明両会派が理由に挙げた一つに、東京電力の原発を抱える福島、新潟両県の人々の意見を聴かずに、都民が原発稼働に賛否を示すのは配慮に欠けるとの理屈がある
いままで押しつけてごめんなさい、もう要りませんと言いたい人が「いるのかいないのか」をはっきりさせることが、現地の人々に失礼なのだろうか。
恩恵だけ受けて苦悩を分かち合っていない東京都民として、再稼働反対に一票入れたいと思う人がいても、いいだろう。その結果が過半数だろうとごく少数だろうと、はっきりさせることは、いいことだ。すべきだと思う。
投票をすること自体が失礼とは思えないから、おそらく、いまさら反対が過半数になったらそのとき「原発をずっと設置していてごめんなさい」を言いたくないかつての推進政党(つまり自民など)が、投票の集計をおそれているだけではないかと、ついつい発想はそちら方向にいってしまう。
都民が投票する手間も予算も、今後のコストを考えたら、実に安いものだ。投票くらいさせてくれ。