この数年、イギリス英語に縁がある。もともとイギリスの作家の本は好きで、ペーパーバックで読んでいたのだが、何年か前にAnn Cleevesのシェトランド諸島のシリーズがおもしろいらしいと聞きかじり、4冊出ているうち2冊まで読んだ(←3冊目で中断しているが、いちおう4冊買ってある ^^;)。
で、何のきっかけだったのかは忘れたが、Hugh Walpoleという作家の短編集にあるSilver Maskがおもしろいと耳にして、気になっていた。日本語で翻訳が出ているがハードカバーで2000円以上して、たった1話読むだけにそれを注文するのもどうなんだと、躊躇すること数年(←そこまでねばる根性!?)。。。何せ古い作家で、古い作家なら英語のKindleで無料で読める場合もあるので、暇を見ては検索しはじめて数ヶ月。
けっきょく、アメリカのamazon.comで見た同氏の作品は、長編がいくつか無料で、短編集は1ドルだった。しかも短編集は「全体のタイトルだけしかわからない、個別収録作品がなんなのか不明」という、不親切さ。仮にSilver Maskがはいっている作品に当たるまで何冊か短編集を買ったら、4ドルとか5ドルとかかかってしまう。2000円以上が500円になるならいいかという問題ではなく、ここまで来たら、それも不本意。もっと安くあげたい。
というわけで、amazon内ではなく、ネット上でHugh Walpoleを検索していたら、オーストラリアのサイトで、グーテンベルクプロジェクト(著作権切れの書物を活字化してくれているもの:日本でいえば青空文庫のような存在)として、Silver MaskがはいっているAll Souls’ Nightという本を発見。さっそく読むことができた。
数年待っての、ようやくのご対面だ。
前置きがずいぶん長かったことをまずお詫びするが、ようやく読んでみた。
短編とは思えない、すさまじい迫力ある作品。完全なるホラーだ。もっとも、霊魂がどうのこうのの安っぽい怖さではなく、ちょっとしたことから心理的に追い詰められ、すべてを狂わされる女性が主人公。最初と最後に効果的に現れる「銀の仮面」のもつ意味とは…?
で、イギリス英語である。なにせ20世紀前半に活躍された作家なので、ただでさえアメリカ英語に影響を受けている現代人には耳慣れない表現が、さらにパワーアップして登場。読みながら画面の隅で別ブラウザから英辞郎を開いて、ときどきお世話になっていた。
She turned to water … へっ? 何それ。
I was living on the fat of the land … えっ?
(いや、アメリカでも言うのかもしれないけど、わたしゃ聞いたことがなかったですよ)
それに、別の短編で大きくて怖い犬の種類で alsatian(アルザスの犬)というのが出てきて、いったい何のことだろうと、やはりこれも英辞郎のお世話になると、なんとジャーマン・シェパード。。。なるほど。
勉強になるなぁ(^^)。