この1年くらいだけでも、何度か経験している。子供のころに見たテレビ番組、読んだ漫画、本など、なんらかの作品が、ふたたび出会ったとき「だいたい合っているのにあのシーンがない」という現象。
おそらく、別の作品と記憶が混じったり、あるいは記憶を何度もなぞっているうちに自分で付け足してしまったりと、いろいろな事情があるのだろう。
数ヶ月前、HuluでGメン75の沖縄三部作を見たとき「あれ、このシーンでこういう台詞なかったっけ?」と、大まじめに驚愕。テレビ番組の制作側に台詞を消す理由はないのだから、わたしの記憶違いなのだろう。それにしても30年以上の月日で塗り重ねられた記憶は、あまりに鮮明だった。嘘の記憶って、ほんとにここまでできるんだ。へぇ。
そして今日、何気なく買った大和和紀のコミックスで。。。あのシーンは誰のどういうシーンで出てきたのだったかと、確かめようとしたら、そもそもそんなシーンなかった。えっ。いったい何の作品と勘違いして覚えてたんだか。
この作品は、額田王が出てくる「天の果て 地の限り」というものだが、
こういうことが何度もあるとショックなので、かつて大好きだった同著者の「レディー・ミツコ」は、もし見かけても買い直ししないことにしよう。