…こういう記事を読むと、いまどきの大学は過保護だと思うのだが、どうなのだろう。それとも、これくらい面倒をみてやらないと、もはや大学の運営というのは成り立たないのか。違和感がある。
asahi.com 2014.05.24 → 100円朝食で学生応援 学食、習慣づけへ提供
100円の朝食を学生食堂で提供する大学が増えている。ご飯やパンに卵や野菜もついた充実のセットだ。目的は、朝食をしっかりとることで規則正しい食生活を身につけてもらうこと。授業の出席率向上につなげようと考える大学もある。
ああそうですか、という感じがする。食習慣や、個人の体調管理、効率性などは、実際にメシを提供するのではなくて別の方法で啓蒙できないのだろうか。いや、大学というのは、すでに啓蒙されている人間が来てしかるべき場所ではないのだろうか。
しかも100円だと原価割れするだけでなく、従業員の時間外手当(通常は昼に合わせて勤務すればいいのだろうから、あきらかに時間外)、そして設備の稼働時間が長くなるわけだから、全体的な経費も増す。
ま、それが授業料として上乗せされることになるのだろうけれども…。全員がこの100円朝食の世話になっているわけでもない以上、自立している学生と、きっかけがないと朝食を習慣づけることがない学生のあいだで、不公平感が生じてくることになるだろう。
朝食は大事だが、これ、過保護ではないのだろうか。