12日から東京の岩波ホールで公開されるドキュメンタリー映画が、かなりおもしろそう。厳格な戒律で知られる仏カトリック男子修道院を取材したものだそうだ。
東京新聞 2014.07.10 → ようこそ未知の聖域 仏修道院の実録映画「大いなる沈黙へ」
作品は、仏東南部の山中にあるカルトジオ会修道院の四季を追う。中世そのままの生活で、会話が許されるのは日曜午後の散歩中だけ。宗教行事ほか、何をしているのかわからない場面もあるが、説明は一切なし。監督の狙いに従い、観客は静寂のなか、実際に修道院に迷い込む体験をすることになる
修道士らは、どうコミュニケーションをとっているのだろう。筆談か、サインランゲージか…ほとんどの時間において言葉を発せずに暮らすなどと、俗物のわたしには想像もできないことだ。だが実際に映画の撮影で外部の人間を受け入れたのだから、その決心にいたるまでには長い話し合いと熟慮があってこそで、葛藤もまた、当然のことながら大きかったに違いない。
修道院が出てくる映画を、思いつくままに少し挙げてみる。ジェーン・フォンダとメグ・ティリーが主演したのは「アグネス」(1985)だっただろうか。
「マグダレンの祈り」(2002)は、とても残酷で忘れられない作品だった。ショーン・コネリーとクリスチャン・スレーターが出た「薔薇の名前」(1986)は、ストーリーの大まかな流れは忘れてしまったが場面はよく記憶に残っている。それから、わたしは未見なのだが、ジュディ・デンチ主演のイギリス映画「あなたを抱きしめる日まで」(2013)という作品もあるらしい。
この映画、見に行けるかな?