早稲田大学の調査報告書の全文が、(一部の黒塗りはあるものの)ネットで見られるように公開されていた。
2014.07.19公開 → 「先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会」調査報告について
最初は「全文」のほうまですべて読んでから書こうと思ったのだが、挫折した。長い(–;。わたしを含め、多くの読み手(一般人)が感じるであろう大きなポイントは、おおむねこのあたりではないかと想像する。
それはつまり、概要のファイル内に以下のようなきっぱりとした表現がありながら——
先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会調査報告書概要(7月17日掲載)から抜粋
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仮に博士論文の審査体制等に重大な欠陥、不備がなければ、本件博士論文が博士論文として合格し、小保方氏に対して博士学位が授与されることは到底考えられなかった。
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——それでいて、通過させてしまった側の責任の所在が不明確であることなどを考慮して学位の取り消しはない、という判断になったことだ。いったん授けてしまった学位はとても重いものであることを、学位審査に携わるものは肝に銘じよという言葉を以て、終了である。
なにやら、わかったようなわからないような。これでいいのだろうか、早稲田大学。学位を授けてしまった側への責任追及をしたら大学が立ち直れないという思惑も、多少はあるような気がしないでもないが、ここは、もう少しグレーを排除して白黒つけたほうが、よかったようにも感じられる。