思い出せるだけで16年以上、そして切り替え以前に別契約をしていた時期を合わせればそれ以上の期間を愛用していたウィルコム(最近社名も「Y!Mobile」になった)から、有利な乗り換えキャンペーンがはじまった親会社ソフトバンクのケータイへ機種変。これでスマホ2台持ちになってしまった。Androidはまったくわからずに始めたので、初日である昨日は、戸惑うことばかりだった。
まずはAndroidというよりSoftbankの問題だろうが、初期設定のままスタートした画面で目にした、ソフトバンクがらみのメニューの多さ。たちまち整理し、いまはすっきりになったが、あれを見た最初の印象は「品がないな」のひと言。何でも自社メニューでかためようとした10年くらい前までのWindowsのようだ。現状は不明だが、わたしは10年くらい前までWindowsユーザだったのだ。
そして今日になって気づいたこと。Mac OS / iOSならば、AppStoreの審査が厳しいためだろうか、あまりに品がないアプリ、不必要なリンク誘導や作成者に有利な個人情報抜き出しなどがあるアプリは、掲載されないことも多い印象を受けている。だが今日わたしがダウンロードしようかと思ったAndroid用の壁紙アプリは、それを使用するには端末情報、アカウント情報とプロフィール、電話番号、通話中であるかどうか、そして通話している場合は相手の電話番号を特定することに合意する…って、そんなもん見せてまで壁紙は要らない。だが多くの人がダウンロードし、利用しているらしい有名アプリだ。ほんとうにこんなものを許可する人が、いるのだろうか。
もしやと思うが「警告しましたよ、あなたはこれに合意するんですよ」と、きちんと明記している姿勢が好印象を抱かせることもあるのだろうか。利用者は「こんなに堂々と宣言しているのだから、悪い内容ではないに違いない」と、勘違いをするということか…? いやいや、たかが壁紙のために、通話している相手の電話番号を抜き取っていい理由など、わたしには思いつかないのだ。もしや何らかの、どうしても通話に関係しているアプリなら、理由はあるのかもしれないが…? どんなに堂々と明るく書かれても、壁紙ごときでイエスと答えるわけにはいかない。
逆の立場で言えば、そんなものにイエスと答えた人のアプリによって、その人とたまたま通話していただけのわたしが、電話番号を抜かれては、たまらない。
iPhoneに何か不測の事態がない限り、スマホとして利用することは考えていないのだが、いざというときのために環境は整えておかねばならない。それでも、触っていておもしろいと考える気持ちが正直なところで5割くらい、3割くらいが「なんだか洗練されていない」という不満、そして残りは「慣れれば気にならなくなるのか…?」という、正体のわからない、軽い違和感の数々。
ともあれ、明日からも少しずつ慣れていこうと思う。