聞いていられない…現首相の会見でそう感じるのはけして初めてではない。話の内容ばかりではなく、ほとんど感覚としては、仲の悪い知人に道でばったり会ってしまったような「とにかく一緒にいられない」状態かもしれない。声を聞いただけでチャンネルを変えたくなってしまうこともあるのだから、重症だ。だが今回は、せめて早めに内容を把握しなければというわけで、たまたまネットで毎日新聞の会見要旨を見つけたので、コメントを書く。
mainichi.jp 安倍首相:「過半数得られなければ退陣」 会見要旨
> アベノミクスは「失敗」という批判があるが、ではどうすればいいか。具体的なアイデアを私は聞いたことがない。私たちの経済政策が間違っているか正しいか、選挙の論戦で明らかにする。
代替策を聞いたことがないから、自分の考えは正しいと思う(!?)。それが受け容れてもらえるなら今後も続行する、選挙はそのためである…と、言いたいわけか。
聞いたことないならあれこれ考えて、自分から多くの人に話を持ちかければいい。周囲を仲良しばかりで固めるから、誰も意見を言ってくれないのだ。自分の耳が痛くなるようなことを言ってくれる人、言い出しづらくても言ってみようかなと思ってくれる人が周囲にいない。致命的だ。
自分の見識の狭さと度量の小ささを棚にあげ、受け容れられるかどうかのために選挙? 冗談ではない。なんだか大阪の橋下氏と発想が一緒ではないか。数で勝てれば好きなことさせてもらう、数が足らないなら自分が考えを変えるのではなくて退陣するということだ。そんな駄々っ子ぼっちゃんみたいな発想で、国のトップにいられては困る。
> 首相 2年前、民主党が大敗したのはマニフェストに書いていない消費税引き上げを国民の信を問うことなく行ったからだ。
あなたがこれから裁かれるのは、税ではなく、公約になかった秘密保護法や憲法の解釈変更だ。国民の信を問うことなくどころか、大反対のデモや集会があったのに、押し切ったから。そこを間違わないでいただきたい。
やはり、天敵にも等しい感覚。耐えられない。もうテレビで見る回数が減ることを、祈るしかない。