いまにはじまった話ではないが、安倍政権と官邸がひどい。沖縄の翁長雄志知事が東京に滞在しているというのに、2015年の沖縄振興予算案を決定する場には立ち会わせないは、面談の申し入れは拒絶するは、防衛予算は過去最高レベルに増額しておきながら沖縄の予算は減額するは。。。民意で選ばれた知事を、なんだと思っているのか。
やはり、これからの地方選挙や今後の国政選挙で自民党が不利になろうと、実質的にに弱体化しようと、支持が減っていることを無視しつつマスコミをたきつけて「支持率アップ」などと嘘キャンペーンを張らせる可能性は、ジョークではなく現実味を帯びてきた気がする。
さらには首相が5月の連休に真珠湾を訪問するという話が流れてきているが、悪い冗談である。歴代のほかの首相ならまだしも、いちばん不適任な人が出かけて、何の火種をまいてくるのだろうか。無事で済むとはとても思えない。何かやってしまいそうな気がする。
この国で現在のところ考えうるもっとも大きな危険は、いつかやってくるかもしれない外国からの脅威でも、いまからでもお茶濁しの政策でなんとか食い止められるなどと人に幻想をいだかせてしまう少子化でもなく(注)、かならずや外国と摩擦を起こすであろうあの首相である。
軽い災いで済めば、不愉快な感情のしこりを後始末するのは民間ベースの交流であろうが、大きな禍根となるような「何か」をやってしまえば、その代償ははかりしれない。
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注 → 三十年前ならいざしらず、少子化をいまから(政府の願望に添うようなレベルで)止められないことは明白。社会のほうで政策を変えていくべきであるので、いまさらちんたら案を出してどうにかなるかのようなふりをすることを、即刻やめるべき。若手の労働で積み立てたカネをを年寄りの年金にまわすシステムが成り立たないことくらい、とっくの昔に気づいておくべきこと、何らかの手を打っておくべきだったのだ。そちらの努力をおろそかにし、少子化少子化と騒いでいる。