平均して月に2回くらい、現金を下ろしていると思う。だが数千円以上で現金を使う対象はSuicaに現金をチャージするとき…あるいは対象が違ってnanacoだったり、またはクロネコだったりしても、やはり「チャージ」や、「ものを買う以外」の用途が、多いような気がしている。
パン屋や花屋などを中心に、だいたい500円〜1000円くらいまでの買い物は現金だが、よく行くスーパーならば千円前後でもカードで払うし、西友などは数百円だろうとすべてセゾンカード。現金の出番は限られている。
2014年に増税したから1円玉が足りなくなると踏んでいた政府の見込みははずれて、1円玉在庫はだぶついているというが → Yahoo!ニュース 2015.02.07 だぶつく「一円玉」消費増税の誤算 増えたのは「十円玉」…なぜ?
…これなども、クレジットカードと電子マネーの普及によるものだろう。
小銭を数えるのが面倒で、財布が膨らむのも嫌で、コンビニなどでおつりの1円や5円をすべてレジ横の募金箱に入れる人がいるらしい。気持ちはわからないでもないが、塵も積もればで、そういう人は長期間にとんでもない額を寄付していることになるんだろうなぁと、人ごとながらも考えてしまう。
小銭を邪魔に思う人の受け皿のひとつが募金箱というのは皮肉な話ではあるが、全員がコンビニでプリペイドカードを使うようになったら、世の中の募金額というのは、減るのだろうか。いやいや、おそらくは「ポイントの端数をネット上からどこそこに寄付しませんか〜?」といったキャンペーンとして、生き残っていくのだろうな。
こうして、人の頭の中や実際の流通から1円玉の存在感が薄れていくころ、日々の支払額において感覚が鈍くなっていくその先には、インフレが待っているのかもしれないと、漠然と思う。