珍しく、テレビ東京が「やらかした」。この局はどちらかというと他局と違いすぎて(大きな事件の際にアニメを流すなど)、そういう点がおもしろがられているのだが、今回はちょっと、目も当てられん。。。
withnews 2015.03.10 → 「同性愛者は化粧する」は偏見? テレ東の特集に批判「女装とは別」
わたしがこの騒ぎに気づいたのは何時間か前、いつもならFacebookでこの番組(WBS – ワールドビジネスサテライト)の発信した内容が翌日にまた画面上に表示されることは、まずない。古いものはだいたいは流れていってしまうので、発見しづらくなるためだ。だがどうやら番組のほうで昨日の投稿を編集したことと、コメント欄が炎上ぎみだったことで、画面上のほうにふたたび浮上したのだろう。
詳しいことはリンク先を見てもらうとして(←同性愛者とトランスジェンダーがごしゃごしゃになった状態で番組作りがなされている)、わたしがこの番組と対応を「痛い」と思うのは、性的マイノリティのみなさんが「番組を作る側に問題への理解が足らない」と憤っている点ではなく、むしろもっと根本的な問題として——
——この件を「経済」や「景気」の問題としてとりあげたこと、である。
番組のツイートの表現を借りるなら「性的マイノリティー市場に注目が集まっています」…市場という言葉をさらっと使う、この無神経具合。いったいなんだろうか。
これまでどれだけの人たちが苦労をしてきたのか。それが渋谷区など一部の自治体が結婚と同等に扱う証明書の発行に踏み切ったとたんに、おめでとうではなくて「そこに金が動く」と考える人たちがいること。それが露骨すぎて気持ちが悪い。
WBSは、番組はそれほど見ていないが、Facebookで紹介される内容予告は楽しみにしてきた。今後は少し突き放して、遠目に様子をうかがおうと思う。