人々の学習熱や、入試などの参考資料となるために受験者をのばしつづけてきた漢字検定。その検定を管理する財団法人をみっともないほど私物化し、自らが関与するファミリー企業にカネが流れるように工夫していた理事親子が、ようやく辞任するらしい。もっと早い対応はなかったのか。
DSやWiiなどのソフトの権利までもがファミリー企業に流れるようになっていたというのを聞くと、私物化の度合いもほとんど「職人芸」と呼べるほどの、細かな念の入れようだ。
一連の問題が公表されるまでの数年間に、文科省は複数回にわたって協会に指導をおこなってきたとされているが、もっと「短期間に厳しい指導」をする必要はあったと思う。何らかの形で早めにコトを表沙汰にすることは、できなかったのか。
毎日.jpによると、今年の6〜7月の漢字検定受験者が半減する見こみだそうだ。
漢検:受検者が半減…6、7月実施分 協会試算
受験者にしてみれば、勉強してきたものを急にとりやめるわけにもいかないだろうが、人々の自然な感情としては、できれば受験を取りやめたいと思うものだろう。少なくとも現段階では、天下り団体とその関係者を潤す助けになってしまうのだから。
理事長がファミリー企業で儲けていたのは確かですが、わたしはこの協会には天下りが一人もいないらしいと聞いて、ちょっと同情したくなりましたね。
漢検は現在は公益法人の事業ですが、もともとは企業が行っていた営利事業だったものを、文部省官僚から公益法人化を勧められ、現在の形になったのだそうです。従って漢検協会がつくられた際にも、他の天下り用につくられた財団法人とは違って、税金は使われていないのだとか。
官僚が企業に法人化を勧めたのは、もちろん天下り先確保のためだったに、肝心のその天下りを拒否されたので、今回の報復措置にでたのだという話もあるようですよ。
どん@雪さん、なんと、ここには天下りがいないのですか。。。びっくりです。
図式として、天下り(先輩たち)がいるから厳しい指導ができずにのんびりしていたのだろう、と想像していました。
報復措置の話、ほんとうなら困りものですね。でも、そういわれてみると、ありそうな話のようにも思えてきます。