さきほど食文化の雑誌Vesta(98号)を読んでいたら、明治時代にすごい人がいた話が、紹介されていた。
まだ交通網が発達していたとはとてもいえない明治時代、ある日本人男性がシャム(現在のタイ)に並々ならぬ関心をいだき、現地をどうしても見たくなって同好の士を募った。現地の言葉を操れる若い男性がその話に乗ってきたが、いかんせん旅費のあてがない。そこで、安上がりに旅をするためには托鉢僧の格好をしていけば誰かの厚意で食事ができるかもしれないと、にわか僧となって旅をした男性ふたりの珍道中だそうである。トラや追いはぎに遭遇しながら、旅をつづけていったとのこと。
明治時代に日本(とりわけ未踏の地であった東北から北海道)を旅した英国人女性(イザベラ・バードの「日本奥地紀行」)に感銘を受けたが、この本については知らなかった。書かれたのは明治時代であるためオリジナルの本の著作権は切れており、当時の書籍内容を画像で公開しているサイトもあった。
ちょっとおもしろそうだ。元気が出そうな気がするので、いつか読んでみたい。