何年くらい前からだろう。はっきりと意識するするようになったのは3〜4年前だろうか。最初は、宵っぱりのご近所さんが夜中に眠れなくてエアコンを使っているのかと思った。あるいはシャワーを使うなどして、給湯システムが動いているのだろうかと。
だが、はじまる時間がだいたい一定なことと、10分間くらい強いと思ったら弱くなったり、気づくとまた大きくなっていたりして、あれやこれやと長い時間つづいていること。それがすべてご近所のエアコンやシャワーという風に考えるのは、不自然だった。
何か、人間の動作がからむような「生きた」音とは違う、自動的にスタートしてある条件を満たすまでそれがつづくかのような音、そして軽い地響きのようなもの。おそらくエコキュートなのだろうなと、思う。
激しく迷惑とか、そういった具体的な被害があるわけではないのだが、音だけならまだしも、軽い地響きのようなこれが、いったん意識してしまうともう、とことん気になってしまうことも。
エコキュートの存在を否定するつもりはなく、ほんとにエコならどうぞやってくださいと思うのだが、実はわたしは、オール電化をあまり信じていない。災害があったときは電気が元にもどるタイミングにすべてが動くようになって楽だという人もいるが、電気が最初の復帰である保証はどこにもなく、逆にいえば、ガスや水道などが先に復旧することだって考えられるわけだ。
それに、ほんとうに災害や緊急時のことを考えるのならば、代替え手段を普段からまったく捨て去って一本化することより、あれこれ残しておきたいと、わたしならば思う。
ま、いちばんの理由は「料理は直火」。電気でガスコンロの代わりになるとは思えないというか、意地でも思いたくない。直火で料理を作りたい。かなりこの点は、頑固な思いをいだいている。